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生活

ハードディスクを廃棄するための分解方法。工具を安く買うには?

2020/05/11

以前パソコンを処分した際、情報漏洩を防ぐためにハードディスクを自分で取り外してから処分したことがありました。
そしてそのハードディスクは、とりあえずパソコン机の下に半年ほど放置してたのですが、掃除の邪魔になったので処分しようと思い立ちました。

ソフマップのハードディスク破壊サービスを利用してもよかったのですが、家から店舗まで遠いため往復の電車賃とバス代を合わせると私の場合は処分に3,000円近く掛かってしまいます。それに自分でハードディスクを取り外したんだからそれを壊すのも自分でやったらお金が掛からないなと思い、自分で分解してみました。

そこで本記事では、ハードディスク分解に必要な工具と実際にやってみた手順をご紹介いたします。

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ハードディスク分解に使う工具

ハードディスクを分解するには『ヘックスローブドライバー』という特殊な道具が必要です。
これは六角の星型をしているドライバーで、ヘクスローブドライバーなどとも呼ばれます。

ヘックスローブドライバーには、ネジの大きさでT1、T2、、T10、T20、、などの各種類がありますが、ハードディスクを分解するには、『T8』と『T6』の2種類を使います。
六角形のドライバーの形はこのようになっています。ヒトデをイメージさせる形です。

T8とT6のドライバーだけでも、アマゾンなどネットで各400円くらいで購入できます。
ホームセンターや、一部の100均でも取り扱いがあります。

わが家の近くの100均では、駅前のショッピングビル内の店舗や、近隣で一番大きな店舗でも残念ながら置いていませんでした。
そこでホームセンターで探したのですが、その中では比較的お手ごろ価格だったヘックスローブドライバーのセット(1,300円)を購入しました。

私はドライバーセットを購入して割高になってしまいましたが、ネットでT8とT6のドライバーだけを単体で買うほうが手間もかからず、割安です。

ハードディスク分解

ではハードディスクの分解をしていきます。
まず分解前の状態です。


裏側には緑色の基盤が六角星型のネジ(以下、六角ネジ)4本で取り付けられています。
これをまず取り外しました。

次に表側に戻りますと、ハードディスクの下半分側に白いシールが貼られています。
白いシールを上からなぞっていくと一箇所、六角ネジがシールの下に隠れているのがわかります。画像はシールを途中まで剥がした状態です。

隠れていた六角ネジを外すことで、灰色のフタを取り外す事ができました。
これで鏡のような円盤(プラッタ)がむき出しになりました。

次は円盤の表面からデータを読み込む為のアームを外すため、ドライバーで示した小さな部品から六角ネジを外してみました。
しかしそれだけではアームを取り外すことが出来ませんでした。

そこでハードディスクを裏返してみたところ、アームは3つの六角ネジ(画像の赤丸部分)で取り付けられていることがわかりましたので、それを外したところ無事アームを取り外すことができました。

画像左側のコンパスのような形のものが、取り外したアームです。

あとは円盤の取り外しです。
円盤は中心軸(スピンドル)の1個のネジで固定されていました。
中心軸のネジを外そうとしたのですが、どうしても中心軸が回ってグラグラしてしまい、うまくネジを外すことができません。
そこで画像のように円盤を手で押さえた状態で中心軸のネジを回したところ、外すことができました。

画像の中で、円盤の上に置いてある小さな円状の部品は中心軸のカバーです。

最後はハードディスクの部品を全て並べたものです。


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ハードディスクの分解の注意点

1.白いシールの下にネジが1本隠れている

パッと見では分かり難いですが、シールの上から手触りでネジの位置が確認できます。
シールを剥がすことは手間と言えば手間ですが、それ程でもありません。

2.アームを外すには裏側のネジを外す

円盤がむき出しになってから、アームと円盤の取り外し方に少し悩んでしまいました。
アームについては、円盤とは反対側の面を見たところ、アームを取り付けているネジが3本あり、それを外したら簡単に取り外すことが出来ました。

3.円盤を外すには手で押さえて中心軸を固定した状態でネジを回す

円盤を手で押さえることによって中心軸のネジを回して円盤を取り外しできるとわかりました。
なお、今回のハードディスク(日立、Deskstar 7K160、容量80GB)からは円盤が1枚しか出てこなかったので、念のため(型番:HDS721680PLAT80)から仕様を調べてみたところ円盤は1枚だけで正解でした。

まとめ

ハードディスクの解体作業自体は、思ったより難しくありませんでした。
ペンチで力任せに引っ張ったり切ったりすることもなく、ほぼヘックスローブドライバーで解体が出来ました。(ハードディスクの一部のネジを回す為にプラスドライバーも少し使いました)

ここまでの作業でデータが格納されている本丸の円盤を無事取り出すことが出来たのですが、円盤自体を破壊して個人情報の漏洩を防ぐ作業も必要になります。
それについては、次の記事でご紹介する予定ですので少しお時間をください。

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