喪中にいただいた年賀状の返事は寒中見舞いで。その文例も紹介
2017/01/22
喪中はがきを出したのに、あて先から漏れる方がいたりします。
そして喪中ということを知らない相手から年賀状をいただいてしまうことがあります。
あるいは、年末に亡くなられた場合、知人にその旨を連絡したとしても、早くに投函した方からは年賀状が送られてきます。
こういった場合、返信はどうするべきでしょうか。
喪中にいただいた年賀状の返事は寒中見舞いで
喪中にいただいた年賀状の返事は寒中見舞いで出すようにします。
その場合は、松の内を過ぎてから、立春の前の日(2月4日)ごろまでに届くようにします。
(松の内は1月7日まで。地域によっては1月15日までとなっています)
寒中見舞いは、元々は寒さが厳しい季節に近況を報告し合ったりする挨拶状です。
現在では、年末近くに亡くなった等で欠礼が間に合わない、または、喪中と知らずに年賀状を送ってくださった方に、松の内が明けてから送る、という使い方もされています。
寒中見舞いのはがきについて
寒中見舞いには、郵便局で販売している通常はがき(いわゆる官製はがき)か、一般の私製ハガキを使います。
余ったからといって年賀状は使わないようにしましょう。
ちなみに郵便局で販売しているはがきには、以下の各種類があります。
- ヤマユリ(通常はがき)
- 山桜 (インクジェット用はがき)
- 胡蝶蘭 (通常はがき、及び、インクジェット用はがき)
胡蝶蘭は他の2種類よりも落ち着いたデザインになっています。
そのため、喪中はがきとして使われることが多いようです。
胡蝶蘭は、喪中はがきとして販売されている訳ではないのですが、いただいた方がそのように受け取る可能性があります。
ですので寒中見舞いに胡蝶蘭のはがきは使わないほうが無難です。
私製ハガキは、コンビニなどに寒中見舞い用の印字済みの葉書が売られていますので、これを使うこともできます。
はがきの絵柄は、お正月を連想させるイラストなどは避けるようにします。
私製ハガキの注意点としては切手は、弔事用の切手ではなく通常の切手を使うことです。
喪中はがきで使うものなので、弔事用切手は貼らないでください。
寒中見舞いの文例
ご参考までに、寒中見舞いの文例をご紹介させていただきます。
※句読点は打たないようにします
(1)
喪中はがきを送っている相手から手違い等で年賀状をいただいたので、寒中見舞いとして返信する場合の文例
(亡くなった日や故人の名前は省略している例)
寒中お見舞い申し上げます
このたびはお年始状をいただき誠にありがとうございます
昨年喪中のため年始のご挨拶を差し控え失礼いたしました
寒さ厳しき折皆様のご健康とご多幸をお祈り申し上げます
平成○○年一月
寒中お見舞い申し上げます
寒さ厳しき折皆様にはお変りございませんでしょうか
喪中のため年始のご挨拶を差し控え失礼いたしました
(簡単に家族の近況などを記載する)
まだ寒い日が続きますが皆様お体にお気をつけください
平成○○年一月
(2)
喪中はがきを送っていなかった、またはこちらが喪中であることを知らなかった相手から年賀状をいただいたので、寒中見舞いとして返信する文例
このたびはお年始状をいただき誠にありがとうございます
昨年○月○日に○○(続柄と名前)が他界し
喪中のため年始のご挨拶は差し控えさせていただきました
ご通知が遅れましたこと どうぞお許しください
故人が生前に賜りましたご厚情に深く感謝するとともに
皆様のご健康とご多幸をお祈り申し上げます
平成○○年一月
まとめ
喪中にいただいた年賀状の返事は寒中見舞いで出すこと、また、出す場合の時期などについてご紹介させていただきました。
ご参考にしていただけましたら幸いです。