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確定申告の医療費控除の流れは?必要なものと明細書の記入例もご紹介

2017/05/07

家族全員の医療費が10万円を超えたので、先日、税務署に医療費控除の確定申告に行ってきました。
最近はe-Tax(国税電子申告・納税システム)で税務署に出向かなくても確定申告ができますが操作方法がわからないので、税務署で直接やり方を聞きながら確定申告をしようと思ったのです。
ただ実際に行ってみたらおろおろしたり、事前に準備できていなかったものもありました。

そこで本記事では、確定申告の手続きの流れと事前に準備しておくべきもの、医療費の明細書の記入例をご紹介いたします。

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確定申告の医療費控除の流れ

税務署に設けられた確定申告の会場には朝9時前に着いたのですが、既に30人くらいが列を作っていました。確定申告の受付時刻は、私の居住地では朝8:30からとなっており、ちょっと出遅れてしまいました。

朝8:30から受付開始のところが多いと後で知ったのですが、私はてっきり朝9時から受付するものと思い込んでいました。

気を取り直して受付に行き、受付番号の用紙を受け取りました。それでも15分くらい待って確定申告の会場に入ることができました。

1.金額の集計

まず、金額の集計用のコーナーに通されて、後ほど行なうパソコン入力(e-Tax)の用紙とICカードを渡されました。
そして投票所のような「ついたて」で仕切られた細長いテーブルで作業を行います。

確定申告の医療費控除では医療費の明細書に金額を記載するのですが、それには
・医療を受けた家族の名前や続柄
・支払った医療費
などを記載します。

医療費は「医療を受けた人」毎、そして「病院や薬局」毎に集計した金額を記載します。
詳細は後述の『医療費の明細書の記入例』の章をご覧ください。

またパソコン入力用の用紙に源泉徴収票から
・給与所得(給与とボーナスの金額)
などを転記
します。

集計や転記の仕方が分からない箇所はその都度、手を上げて職員に聞くのですが、他にも手を上げている方が多くて職員を捉まえるのに苦労しました。
また、結構狭いところにテーブルを並べていてその狭いところに次々と人が通されてくるので、人がぶつかってくることも度々でした。

不慣れなこともあり、作業完了まで1時間以上かかってしまいました。そして職員に次の確定申告書作成コーナーへ行くように案内されました。

2.確定申告書作成:e-Tax入力

確定申告書作成コーナーには約20台のパソコンが設置してありました。
ここでは、e-Taxで確定申告の入力を行います。

ここはキーボードから日本語入力がOKの人と苦手な人に分かれて並ぶようになっていて、キーボード入力が苦手な人は職員が付き添って入力の手伝いをしてくれます。

キーボード入力ができる場合は、基本的に一人でe-Taxの画面操作を行います。
私も一人でやってみたのですが、画面上のこの項目には何の金額を入力すればいいの?という感じで、わからないことが多々ありました。やはり手を上げて職員に聞くのですが、ここも職員がなかなか捉まりません。
全ての入力が完了するまでにまた1時間くらい掛かってしまいました。
操作の最後に、税務署のサーバーへ入力内容を送信しました。
そして次は印刷コーナーです。

3.印刷

印刷コーナーにはプリンタが2台設置されていました。
「1.金額の集計」で受け取ったICカードをカードリーダーに読み取らせると、先ほどe-Taxで入力してサーバーへ送信した内容がプリンタから印刷されます。
ここは人が並んでおらず、印刷自体もすぐに終わりました。

4.提出

最後に提出用の窓口に行き、源泉徴収票、先ほど印刷した用紙、「1.金額の集計」の章で記載した医療費の明細書、および病院や薬局の領収書を提出して終了しました。
結局お昼近くになっていました。
ただ税務署から用紙を貰ってきて家で書こうとしても、私の場合は不慣れでよくわからず、結局は税務署に行って職員に聞きながら書くことになると思います。半日費やしましたが確定申告を終わらせることができたのでよかったです。

医療費控除で必要なもの

事前に用意したもの

医療費控除の確定申告で、事前に用意したものは以下のとおりです。

  • 源泉徴収票(原本)
  • 最後に提出しました。念のためコピーをとって手元に保管しておくといいです。

  • 病院や薬局の領収書
  • 自分と妻、子供のそれぞれについて、病院や薬局毎に領収書を複数の封筒に小分けしたもの。それぞれの封筒には領収書の小計金額を書いておきます。詳細は次章『医療費の明細書の記入例』をご覧ください。

  • マイナンバーカード
  • 本人確認書類として、マイナンバーカードの提示が必要です。マイナンバーカードを持っていない場合は 、本人確認書類として
     1.マイナンバーの通知カードや住民票の写しなど、本人のマイナンバーを確認できる書類
     2.運転免許証、公的医療保険の被保険者証など、本人確認ができるもの
    の両方が必要になります。

  • 家族(配偶者と子供など)の誕生日

準備してこなくて困ったもの

以下は準備してこなくて困ったものです。

  • 暗証番号
  • 最初、e-Taxの画面に入る際に、暗証番号を求められました。
    職員に確認したところ、私が以前に確定申告した時に暗証番号を設定しているとのことでしたが、全然覚えていませんでした。
    自分のマイナンバーカードを用意してきたからだと思いますが、職員の手助けでe-Taxの画面に入ることが出来ました。
    なお、税務署の総合受付窓口で暗証番号の変更(暗証番号の再設定)をすることが可能とのことです。

  • 確定申告をする人名義の預貯金口座の銀行と支店名、 口座番号が分かるメモ等
  • 還付金の振込先を指定する必要があるためです。その日は銀行のキャッシュカードを持っていたので、それを見て入力しました。

  • 家族全員分のマイナンバー
  • e-Taxの画面の最後に、家族全員分のマイナンバーの入力が求められます。
    自分のマイナンバーカードは用意してきましたが、家族(妻と子供)の分は用意していませんでした。そこで職員を呼んで、自分のマイナンバーだけを入力して画面を進めました。


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医療費の明細書の記入例

前述「1.金額の集計」では医療費の明細書に医療費の金額を記載しています。
医療費の明細書は下記のイメージです。

医療費の明細書の記入項目

医療費の明細書の記入項目には以下があります。

  • 医療を受けた人の名前
  • 続柄
  • 本人/妻/子など

  • 病院・薬局などの所在地および名称
  • 治療内容・医療品名など
    入院費、薬代、歯の治療、風邪の治療、などと記載します。治療内容が複数ある場合は、主な治療内容に続けて「~など」と記載しても大丈夫です。

  • 支払った医療費
  • 「医療を受けた人」毎、かつ「病院や薬局」毎に集計した金額を記載します。

  • 生命保険や社会保険などで補填される金額
  • 保険金などで補填される金額は、その支給の目的となった医療費の金額を限度として、「~などで補填される金額」欄に記載します。
    例えば、○○病院に入院&手術をして5万円支払ったが、それに対して保険金は7万円が支給された場合、その支給の目的となった医療費の金額(つまり5万円)を「~などで補填される金額」欄に記載すればよい、ということです。

  • (支払った医療費の)合計金額
  • (生命保険や社会保険などで補填される金額の)合計金額

病院や薬局の領収書は封筒に小分けする

病院や薬局の領収書は「医療を受けた人」毎、かつ「病院や薬局」毎に封筒に小分けして入れておくと便利です。
それぞれの封筒には下記のように、『自分や家族の名前(1名)』、『病院や薬局の住所』、『病院や薬局の名前(1箇所)』、『封筒内の領収書の小計金額』を記載します。

 (例)鈴木太郎 □□市△△町 ○○病院 xxx円

他の病院・薬局の領収書には、別の封筒を用意します。封筒には先ほどと同じように記載します。

 (例)鈴木太郎 □□市△△町 ○○歯科医院 xxx円

奥さんや子供など、他にも病院や薬局を利用した家族がいれば、また別の封筒に領収書を入れて同じように記載します。

 (例)鈴木一郎 □□市▲▲町 □□クリニック xxx円

このように「医療を受けた人」毎、かつ「病院や薬局」毎に別々の封筒に分けて、領収書を入れておきます。小分けされた封筒は、医療費の明細書に添付して提出します。
小分けに使う封筒にはとくに決まったものはありませんが、(長形4号)という一番小さいタイプの茶封筒で大丈夫です。

まとめ

医療費控除の確定申告をしてきて、当日の申請の流れや、事前に用意すべきものなどをご紹介させていただきました。
ご参考にしていただけましたらうれしいです。

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